はじめに
ターゲティングが非常に細かく、リーチしたいユーザーへダイレクトに情報が届けられるTwitterは、広告デザインを考える際に注意すべきポイントがいくつかあります。
アクセス数を伸ばしユーザーの興味を引きつける大前提として、まずは広告のサイズからしっかりと入稿規定を理解しておく必要があるでしょう。
この記事では、Twitter広告が配信される3つの位置と、テキストや画像、動画広告といったそれぞれのサイズを詳細に解説しています。
Twitter広告を作成する前にぜひ確認し、参考にしてください。
Twitter広告の配信箇所
Twitter広告には「プロモツイート」、「プロモアカウント」、「プロモトレンド」といった3つの種類があり、それぞれ配信される位置は異なります。
まず、Twitterのタイムラインや検索画面に表示されるのがプロモツイートです。
プロモツイートは、ツイートのなかに表示されるので、ごく自然にユーザーへリーチできるのです。
広告を配信するユーザー層について細かく設定できるうえに、ユーザーのいいねやリツイートなどで情報を簡単に拡散できます。
プロモアカウントは、フォロワー獲得広告とも呼ばれ、通常のツイートと同様にタイムラインや検索画面に表示されます。
おすすめユーザーセクションにも広告が配信されるのはプロモアカウントだけです。
プロモトレンドは、トレンドに表示される唯一の広告で、トレンドリストの上部、1位か2位の位置に表示されます。
話題性に絡めた広告となるので、拡散されやすく、話題性があると認知されやすいでしょう。
Twitter広告の入稿サイズとは?
ここからは、8種類あるTwitter広告のサイズについて解説していきます。
Twitterの広告サイズはシンプルで、サイズが画像・動画ともに2つしか設定がないのはポイントです。
Twitter広告を配信する目的の多くは、サイトへの流入数増加や、フォロワーの獲得でしょう。
特定のハッシュタグでのツイート促進やキャンペーンのフォローアップ、さらにはブランディングなどが目的となることもあります。
ユーザーの流入媒体によっても広告の見え方は変わってくるので、広告のサイズをしっかりと確認していきましょう。
テキスト広告
文字を打ち込んで作成できる広告のことで、テキストだけの構成となるので動画や画像は入りません。
日本語なら140文字、英語などの半角であれば280文字まで記載が可能です。
テキスト広告は、シンプルに一般のツイートに溶け込むことのできるTwitter広告です。
プロモーションを意識的に見ないようにしているユーザーへも、自然にリーチできるでしょう。
ただし、日本語でのツイート文の場合、文字数が140字と非常に少ないため厳選した内容を文言に盛り込む必要があります。
多くのWebコンテンツは、Googleのアルゴリズムや視認性を高めるために推奨されている文字数が決まっています。
たとえばスマホでは、ユーザーから見える文字は最初の40文字まで、パソコンの場合は32文字です。
つまり、この30文字~40文字の間にユーザーの興味関心が引きつけられる文言を設定しなければなりません。
画像広告
画像広告は本文と画像がセットになった広告です。
テキスト広告と違って、文章だけではなく画像を添付することでよりユーザーの興味関心を引き付けられるでしょう。
推奨されている画像サイズは、800×418pxもしくは800×800pxになります。
画像の縦横の比率を表す画像アスペクト比に言い換えると、1.91:1もしくは1:1です。
画像の要件は、ファイルサイズが3MB以下であることと、画像の形式は使用できるのがPNGもしくはJPG(JPEG)です。
ツイート本文を付帯する場合も文字数が決まっており、全角で140文字、半角で280文字以内までと決められています。
画像によって訴求したい内容を視覚的にアピールできるため、文章は補完的な役割を担います。
テキスト広告よりも幅広い表現が広がるでしょう。
動画広告
動画広告も、ツイート文と動画をセットにした広告で推奨されているサイズは、800×418pxか800×800pxです。
アスペクト比に言い換えると16:9か1:1ということになります。
ファイルサイズは1GBまでとされており、MP4もしくはMOV形式のものが使えます。
つまり、推奨される動画の長さは秒数にして6秒~15秒です。
そのほか、動画については求められる要件が多いので、こちらで整理しておきましょう。
まず、データを圧縮するコーデックに関しても細かく規定があります。
動画コーデックはH264、ベースライン/メイン/ハイプロファイル(色空間: 4:2:0)が推奨されています。
1秒間の間に処理されるコマ数を決めるフレームレートも、29.97FPSまたは30FPSとされ、ビットレートは1080p:6,000kもしくは720p:5,000kです。
音声コーデックはAAC LCを推奨しています。
つまり、長い動画や短くとも、過度に重すぎる動画はTwitterの動画広告に適していないので注意が必要です。
カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告のなかに複数の動画や画像を表示し、スワイプしながら閲覧できる広告です。
こちらも、画像サイズは800×418pxもしくは800×800pxの、アスペクト比は1.91:1もしくは1:1が推奨されています。
ファイルサイズが3MB以下、JPG(JPEG)もしくはPNGの形式のみ有効であるという点も変わりません。
動画もサイズが800×418か800×800で、アスペクト比は16:9か1:1です。
ファイルサイズが1GB以下で、MP4かMOV形式でなければならないという点も同じです。
複数の画像や動画を設定できますが、すべてのサイズ・アスペクト比は統一されていなければならないのがポイントといえるでしょう。
動画ウェブサイトカード広告
動画ウェブサイトカード広告は、リンク先のURLを動画に変換して表示する広告で、視覚的にユーザーへ訴求できる広告です。
こちらも動画サイズは800×418pxもしくは800×800pxで、アスペクト比率に言い換えると16:9もしくは1:1、ツイートをつける場合は全角で140字、半角で280字までです。
動画の下にリンク先となるウェブサイトのタイトルをつけることも可能で、こちらも全角で35文字、半角で70字までつけられます。
動画広告と同様にファイルサイズは1GBまで、ファイル形式はMP4もしくはMOVが使えます。
遷移先のURLをカードにできるので、ユーザーが気軽にクリックできるという利点があるでしょう。
画像アプリカード広告
画像アプリカード広告は、リンク先となるアプリダウンロードのURLを画像に変換して表示する広告のことで、こちらも視認性の高い広告とされています。
推奨されている画像のサイズは画像広告と同様、800×418pxもしくは800×800pxで、アスペクト比は、1.91:1ないし1:1です。
ファイルサイズが3MB以下、PNGかJPG(JPEG)形式が使えるという点もすべて画像広告と同じです。
1つポイントとなるのは、ユーザーがアプリのダウンロードまでできる動線をしっかりと確保しておくことでしょう。
なんらかの情報を得たいと思ってカードをクリックしたところから、ダウンロードするまでの動作は無意識でできるものではありません。
最初の広告の段階でユーザーの興味や注意を十分に引き付けておく必要があります。
動画アプリカード広告
動画アプリカード広告は、動画でリンク先のアプリダウンロード画面を表示する広告です。
推奨サイズは変わらず800×418px、800×800pxのアスペクト比は16:9もしくは1:1になります。
こちらも画像のアプリカード広告と同様、ユーザーがアプリダウンロードを実行するまでの道筋をきちんと整えておく必要があります。
たとえば、動画が使えるからといって冗長なコンテンツになっているようでは実際のアプリダウンロードには至りません。
同じアプリカード広告でも動画を使えば、広告内に盛り込める情報量は増えるので、より厳選した内容のTwitter広告を作成する必要があるでしょう。
自社のユーザーリストなどを活用し、ユーザー属性に合わせた動画広告をデザインする必要があるといえます。
カルーセルアプリ広告
カルーセルアプリ広告とは、ユーザーが画像や動画をスワイプしながら閲覧できるTwitter広告の一種です。
広告内に表示させることのできる動画と画像の枚数は、2枚~6枚まで設定できます。
一つひとつスワイプするごとに、ユーザーの興味関心をより引き付けられるため、物語形式のプロモーションに最適な広告といえます。
推奨される画像サイズは、800×418pxもしくは800×800pxの、アスペクト比は1.91:1か1:1です。
動画サイズも他の広告と同様で800×418pxと800×800pxの、それぞれのアスペクト比率は16:9もしくは1:1となります。
すべての動画、画像のサイズは統一されていることが条件で、動画と画像が混ざり合った内容なので情報過多になってしまわないよう注意する必要があるでしょう。
Twitter広告の特徴
紹介したとおり、Twitter広告は画像や動画を使ったさまざまなフォーマットがあります。
シンプルに画像や動画を載せただけのものもあれば、遷移先のURLをカードにすることでより視認性を高めた広告もあります。
しかし、サイズは画像も動画も2種類に限定されているので、広告のデザインはしやすく幅広い表現方法にて広告をデザインできるでしょう。
また、Twitter広告の多くはユーザーがいいねやリツイートをしただけでは課金されません。
アカウントをフォローすることではじめて成果とみなされ、広告費用が発生する仕組みとなっています。
詳しくは「Twitter広告とは」の記事をご覧ください。
まとめ
Twitterに配信できる広告のサイズを、8つの種類ごとに解説しました。
サイズが非常にシンプルに2パターンしかないのは、作り手にとっても非常にありがたい話です。
動画か画像かでアクションにどういった違いがあるか、配信箇所や、ツイート文言などによってもユーザーのアクションは変わります。
サイズが限定されているので、広告を配信したあとの手直しや、アクセスが悪かった場合の打開策も検討しやすいでしょう。
トライ&エラーを繰り返しやすいので結果的に高い費用対効果が見込める広告といえます。