【戦略はどう立てる?】はじめに
Web上にはさまざまなコンテンツがあふれており、中には同じような内容のコンテンツも数多く存在しています。
数々の類似しているコンテンツの中から自社のコンテンツを見てもらうためには工夫が必要です。
そこで今回は、どのような戦略を立てれば結果につながるのか、コンテンツマーケティングの戦略について、戦略の必要性や戦略の立て方などを紹介します。
自社のコンテンツが上位にならないという悩みがあったり、コンテンツマーケティングの戦略がわからなかったりする場合の参考にしてください。
【戦略はどう立てる?】コンテンツマーケティングにおける戦略とは?
戦略という言葉はいくつかの意味をもっています。
コンテンツマーケティングにおいての戦略とは、コンテンツマーケティングを自社で展開した際に、結果として何をやり遂げたいのか、ということです。
コンテンツマーケティングを実行するということは、何らかの目標を設定している場合がほとんどだと思います。
目標の内容についてはそれぞれの企業で異なります。
その目標を達成するための手段がコンテンツマーケティング、その手段を明確にしたものがコンテンツマーケティング戦略です。
戦略=KGI
コンテンツマーケティングにおける戦略とはKGIのことを指しています。
KGIは重要目標達成指標のことで、中期的や長期的な目標のことを指すときに使う言葉です。
短期的な策略の場合は、戦略ではなく戦術に分類されます。
そのため、具体的な施策であるコンテンツマーケティング自体は戦術に分類され、自社の将来の可能性を考えたうえでのプランは戦略に分類されます。
コンテンツマーケティングにおける戦略の基礎としては、自社としてはどんな課題があるのか、また、その課題を解決するには何をするとよいのかを考えていくことです。
戦略の中心は、自社の課題を見つけ、その課題に対してのコンテンツマーケティングを活用した解決策などを決めるという流れです。
【戦略はどう立てる?】なぜ戦略が必要になるの?
コンテンツマーケティングの戦略が必要な理由として、第一に、 マーケティングに利用できる限られた経営資源を有効に活用するためです。
ここでいう経営資源とは、人(経営に携わるスタッフ)、物資、お金、時間などのことです。
コンテンツマーケティングのために何らかのメディアを利用する場合、継続して運用するだけでたくさんのリソース(時間や資源など)が必要になります。
そのために、事前に最終的な目標を決めておき、それを達成するためには、どのような施策にどの程度のリソースを配分するべきか、という戦略を明確にしておかなければなりません。
コンテンツ内の方向性がぶれてしまう
コンテンツマーケティングにおける戦略がない場合、デメリットにつながってしまう可能性があります。
そのデメリットの1つはコンテンツの方向性にぶれが生じてしまうことです。
戦略を立てるというのは、自社のコンテンツマーケティングに関するゴールとして設定している目標を固定することでもあります。
目標が明確になれば、どのようにコンテンツ内で発信をしていけばよいのかがわかってきます。
コンテンツの方向性がぶれてしまうことで、WebサイトではGoogle内での評価が低下してしまう可能性もあり、成長しづらいメディアになってしまうのです。
また、コンテンツ内で発信をする際に軸がなければ、コンテンツの内容がユーザーに伝わりにくいものになってしまいます。
ユーザーに伝わらなければ閲覧数にもつながりません。
結果が出ているのかわかりにくい
次にデメリットとして考えられるのは、結果が出ているのかわかりにくいという点です。
先述したように、コンテンツ内で伝えたい内容がユーザーに伝わらなければ、コンテンツ自体の閲覧数も思うようには増えません。
そうすると費用対効果が下がってしまう可能性も大いにあります。
コンテンツマーケティングを実施する企業では、可能な限りコストを最小限にしたうえで最大限の効果を得たいと考える企業がほとんどでしょう。
何の戦略も立てていなければ、想定より効果が出なかったり方向性が間違っていたり、いろいろな問題が生じることもあります。
さまざまな面で結果が出ているとわかりやすくするためにも、目標の達成ができるような方法を明らかにしておくことが大切です。
【戦略はどう立てる?】戦略の立て方
ここまでまとめた中で、コンテンツマーケティングを実施する際には戦略が大切だということが明確になったと思います。
しかし、大切だとわかっても、戦略と聞いて難しく感じる人もいるかもしれません。
コンテンツマーケティングには、さまざまな戦略の立て方があります。
コンテンツマーケティングを始めるのであれば、あらかじめ戦略を立てる方法や手順などについて確認しておく必要があります。
どのように戦略を立てたらよいのか、その方法や手順などについてまとめているので参考にしてください。
既存の先行媒体の解析
すでに自社で所持しているコンテンツや、これまでに発信したコンテンツに関して、それぞれにおける施策の内容とその効果について分析をする方法です。
分析した結果を確認して、現在の状況を把握することが大切です。
状況をしっかり把握し、自社と相性が良いのはどんなコンテンツなのかを分析する必要があります。
相性が良いコンテンツのタイプや、そのコンテンツに反応したユーザーの傾向や属性などを分析するとよいでしょう。
そのほかにも、自社のコンテンツがどのような市場で効果を発揮しやすいか、分析して仮説を立てる必要もあるのです。
さまざまな分析をしてこれまでのコンテンツに対する課題が見えてきたら、それぞれの課題に合わせたKGIを設定しましょう。
ターゲットの設定と分析
自社のコンテンツに対するターゲットを設定し、それに伴ったターゲットの分析をする方法です。
ターゲットを分析すれば、そのターゲットが何を求めているのかがわかるようになります。
自社に最適なコンテンツを作り上げるためには、どのようなターゲットと接点をもつべきなのかを考えなければなりません。
自社のコンテンツに興味をもったり、魅力を感じたりしている人がどのような人なのか、どのような人が自社の商品を購入してくれているのか、一度考えてみるとよいでしょう。
ターゲットの分析については、年齢や性別はもちろんですが、住んでいる場所や職業、おおよその収入、趣味など、できる限り詳しく人物像を設定するのがおすすめです。
そうすることで、どのような内容のコンテンツを提供したら良いかがはっきりします。
ブランディングの設定
ブランディングは、企業が成長していくために欠かせない戦略です。
ブランディングをすることで自社の収益面でメリットがあるのはもちろんのこと、採用面でもメリットがあります。
日本の就活の場合、知名度があったり大手だったり、高いブランド力のある企業に入社したい人が多いです。
知名度がある企業と、知名度がない企業の両方から内定をもらった場合、たとえ同じ条件であっても、ほとんどの人は知名度のある企業に就職したいと考えます。
自社が何をやっているのかというイメージは、自社の商品の評価にも直接関係してくるものです。
そのため、どのようにブランディングしていくのかを決めることも、コンテンツマーケティングにとって重要だといえます。
ターゲットそれぞれのニーズを把握して、ブランディングの設定をしていくとよいでしょう。
最終目標のイメージ
最終目標は、自社のコンテンツが最終的にどのようにメディアを動かしているのか、また、どのような規模になっているのかをイメージすれば、より具体的に設定できるようになります。
コンテンツマーケティングには、今まで自社の商品やサービスなどを知らなかった人に、自社の情報や提供しているサービスなどを認知してもらう役割もあります。
ターゲットが認知し、その結果として自社が目標としている行動を起こしてくれれば、自社の知名度の向上にもつながるでしょう。
それだけでなく、就活をしている人が興味をもって入社したいと思ってくれることもあります。
コンテンツを通してターゲットに求めるアクションを明確にすれば、最終的に何を目標として設定するのか考えられます。
【戦略はどう立てる?】まとめ
今回はコンテンツマーケティングで結果を出すための戦略、そして戦略を立てる方法や戦略の必要性などについてまとめました。
コンテンツマーケティングにおける最終的な目標についてはそれぞれの企業で異なります。
今まで自社のコンテンツに関して悩むことや迷うことがあったという場合は、今回紹介した方法を参考にしてみてください。
何の戦略も立てずにコンテンツマーケティングを実施した場合、コンテンツを通して伝えたいことが明確にならなかったり結果がわかりにくかったり、予期していなかったデメリットが生じることもあります。
できるだけしっかりと戦略を立て、自社の最終的な目標を達成するためのコンテンツマーケティングを実施しましょう。