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はじめに
リスティング広告の運用を始めようと考えたとき、はたしてうまく運用できるかと心配になる人もいるかと思います。
リスティング広告のメリットを活かして効果的に運用できれば、短期間で売り上げや収益を伸ばすことも可能です。
費用や時間が無駄にならないように、運用を開始する前にしっかりポイントをおさえておきましょう。
本記事では、リスティング広告の運用を開始するときの流れや、効果的に運用するためにおさえておきたいポイントなどを解説します。
運用までの流れ
広告を配信するためには、GoogleかYahoo!のどちらの検索エンジンで表示させたいかを選択し、アカウントを登録する必要があります。
GoogleもYahoo!も基本的には登録の流れや運用ポイントは同じで、広告の出稿も簡単にできます。
また、リスティング広告を効果的に運用するためには、ターゲットやキーワードなどをしっかり決めておくことが大切です。
はじめにキーワードやターゲットの決め方、アカウント登録の仕方などのポイントを紹介しますので、1つずつ確認していきましょう。
ターゲットの明確化
リスティング広告は、ユーザーが検索しそうなキーワード選びをする必要があります。
的外れなキーワードを選定しないためにも、まずどんな人に自社の商品やサービスを利用してほしいのか、商品を誰に伝えたいのかを明確にしておくことが大切です。
キーワードの選定や広告文を考えるときに、ターゲット層ははっきりしていたほうが狙ったユーザーにアプローチしやすくなります。
明確なターゲット層の設定をしないまま、なんとなくよさそうなキーワードを選ぶだけでは、誰に向けた広告の配信なのか、商品の強みがなんなのかわかりにくい広告になってしまいます。
年齢層、性別、地域など、ターゲットの設定を細かい部分まで明確にして、ターゲットの目を引く広告になるように意識してみましょう。
ターゲットが検索しそうなキーワードの洗い出し
ターゲットを明確化できたら、リスティング広告において重要なキーワードの選定をします。
ターゲットが検索しそうなキーワードを選定して、関心のある情報とマッチさせて成果へつなげることが大切です。
なぜそのワードを検索するのか、何を求めているのかなど、ターゲット側の立場で考えながらキーワードの洗い出しをしていきましょう。
キーワードの洗い出しができたら、キーワードの入札を行います。
検索される回数の多いキーワードは単価も高くなってしまうので注意が必要です。
Googleのキーワードプランナーや、Yahoo!のキーワードアドバイスツールでクリック単価を確認できるので予算に合わせてキーワードを設定しましょう。
アカウント開設
GoogleかYahoo!のどちらかでリスティング広告のアカウントを開設しましょう。
同時に両方で開設してもよいですが、やることも多いので、まずは1種類から開始してみるのをおすすめします。
どちらの検索エンジンを選べばよいかわからない場合は、ターゲット層の利用が多いほうを選ぶとよいでしょう。
Googleはスマホユーザーや若年層が多く、Yahoo!はパソコンユーザーや40代~シニア層が多い傾向にあります。
アカウント開設までの大まかな流れは、どちらも差はありません。
メールアドレス、パスワード、クレジットカードや銀行口座の登録をして、アカウント作成を申請したら審査に入ります。
Yahoo!は2~3営業日、Googleは1営業日でアカウント作成を完了することが可能です。
キャンペーンを設定
アカウントの開設ができたら、キャンペーンの設定をしましょう。
キャンペーンの設定では、配信媒体や広告予算の振り分け、広告を配信する時間帯、地域など、リスティング広告に関する具体的な配信内容を決められます。
広告予算を地域別で設定することや、コンバージョン(CV)獲得の見込みがありそうな顧客から順に予算を割り振れるので、予算とコストのバランスを見ながら調整してみましょう。
1日の予算や、配信時間や曜日のスケジュール、配信方法、地域など細かいターゲティングの設定ができるので活用してみてください。
リスティング広告の運用を開始したあとは、キャンペーンの見直しと改善を繰り返して、予算とコストのバランスを整えていくことが大切です。
広告を作成
リスティング広告のクリック率を高めるためには、ユーザーが興味をもつようなテキストの作成をすることが重要です。
見出しやタイトルに、キーワードや商品の強みを入れて、わかりやすい広告文を作成しましょう。
料金や割引率など、具体的な数字を広告内に入れるとユーザーの目につきやすくなります。
また、ユーザーが検索エンジンで入力したワードと、広告内のテキスト文がマッチするような内容にすることもポイントです。
Googleでは広告の関連性を高めたほうが、掲載順位を上位にもっていきやすくなります。
競合他社のリスティング広告もチェックして、他社にはない自社の強みを見つけてアプローチに活かすことも大切です。
商品やサービスの魅力が一瞬で伝わる広告文を作成して、成果につなげていきましょう。
トラッキングコードを設置する
リスティング広告を運用する前に、コンバーショントラッキングを設置しておきましょう。
コンバーショントラッキングの設定画面でトラッキングコードを埋め込みます。
そうすると、広告を見てクリックしてきた訪問ユーザーのデータなどが計測されるので、成果につながっている広告を把握できます。
広告からクリックしてきた訪問者数のほか、サイトの滞在時間やユーザーのデバイス、どの広告文をクリックしたかなどの情報もわかるので、データの分析に役立てることが可能です。
キーワード、キャンペーンの設定に問題はないか、どの広告文がCV数を獲得できているかなど、測定結果をもとに、運用の見直しやメンテナンスを定期的に実施することがポイントです。
運用開始
リスティング広告を掲載する準備が整ったら、いよいよ運用開始です。
キャンペーンの開始日を設定している場合、日付に誤りがないか確認して、キャンペーンステータスをオンにしましょう。
運用を開始したら、作成した広告がきちんと掲載されているか、実際に検索エンジンで検索して確認してみてください。
無事にリスティング広告の掲載を確認できたら、数時間ごとに数字をチェックして、アカウントに動きがあるかどうか見ておくことがポイントです。
コンバーションの計測は正常に機能しているか、広告予算の到達が早すぎることはないかなどを確認することが大切です。
予算や検索キーワードを見直して、改善できる点があれば対策しておきましょう。
運用時のポイント
続いては、リスティング広告の運用を開始してからのポイントを紹介します。
限られた予算でリスティング広告の成果を最大限に出すためには、広告を配信したあとも日々の見直しと改善作業は欠かせません。
データ分析、広告文の見直し、キーワードやターゲットの選定に問題がないかなど、最低でも1日に1回はチェックをすることが重要です。
運用のチェックポイントをしっかりおさえて、リスティング広告の効果を高めていきましょう。
日々の数字確認はマスト
運用を開始したら、毎日管理画面を開いて、データを分析することが大切です。
クリック数、購入数、広告が表示された時刻などの数字を確認して分析をしましょう。
運用を始めたばかりのころはクリック数も少なく、CVの発生につながらず、焦ってしまうかもしれません。
キーワードの選定やターゲット設定、広告文の内容に問題がないか見直しを繰り返して、日々改善していきましょう。
また、設定しているキーワードで実際に検索してみて、自社の広告だけでなく競合他社の順位をチェックすることも大切です。
確認する数字がたくさんあり、最初は慣れないかもしれませんが、毎日数字を見続けていくうちに変化に気づきやすくなり、運用に関する勘が身についていきます。
出稿キーワードの見直しは適宜実施
自社のサービスや商品との関連性が低いキーワードで広告が配信されても、無駄クリックばかりで成果につながらず、広告費だけが高くなってしまいます。
予算内で成果をしっかり出すためには、適宜出稿キーワードを見直し、数字の取れないような単語を省くなどの調整をすることがポイントといえます。
検索語句のチェックをして、効果の見込みがなさそうな除外候補をリストアップしましょう。
Google、Yahoo!のどちらでも、広告グループやキャンペーン単位で除外キーワードとして登録できるので、状況に合わせて使い分けると効果的でしょう。
除外キーワードのリストは簡単に変更できます。
キャンペーンに合わせて随時使い分けてみましょう。
広告文とレンディングページ(LP)のキャッチコピーを合わせる
配信している広告にターゲットが興味をもちクリックしたあと、次に出てきたライティングページ(LP)でユーザーが最初に読むのはキャッチコピーの部分です。
キャッチコピーの内容が、広告文にあった知りたい情報と一致していなければユーザーはギャップを感じてガッカリし、ページを読むことなく離脱してしまいます。
せっかくクリック数が伸びてもLPをすぐに閉じられてしまっては意味がありません。
広告文とライティングページはセットで考えて、内容を必ず一致させるようにしましょう。
新しくキャンペーンを作成するときは、キャンペーンの内容に合ったLPに変更し、キャッチコピーの部分がユーザーの求めている内容と一致しているかを確認することが大切です。
まとめ
リスティング広告の運用は、データの分析や改善の繰り返しで手間はかかりますが、最適化していくうちに成果を出していくことが可能です。
ターゲットを明確化させ、しっかりキーワードを選定し、出稿した結果の分析、改善作業を繰り返して、リスティング広告運用の効果を出していきましょう。
ターゲットが何を求めて検索しているかを理解して、ユーザーのニーズに合わせることも大切です。
今回紹介したポイントをおさえて、効率的な運用を意識して取り組んでみてください。