はじめに
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発展によって、ますます注目を浴びつつあるのがSNS広告です。
SNSの多様化やユーザーの増加により、この広告がもたらす効果は、さらに増大していくことが予想されます。
そのため、このプロモーション方法をうまく使いこなせるようになれば、ビジネスの成功に向けた大きな一歩となるでしょう。
そこで本記事では、Twitter広告や、Facebook広告など、現在主流となっているSNS広告をいくつか紹介し、それぞれの強みについて解説していきます。
ここで各SNS広告の特徴を理解し、ぜひプロモーション活動に役立ててみてください。
SNS広告とは?
SNS広告とは、SNSにおけるタイムラインやストーリーズなどのさまざまな機能を活用し、その利用者に向けて打ち出す広告のことです。
この広告の強みは多種多様ですが、そのなかでも特に重要なものを3つ紹介します。
1つ目は、ターゲットとなる層が明確であることです。
SNS上ではユーザーのさまざまな情報が開示されているため、その情報を活用することで、特定の条件を満たすユーザーに向けたプロモーションを行えます。
2つ目は、広告らしさがないことです。
SNS上の機能を用いることで、一般ユーザーの投稿と同じような形で広告を表示できます。
そのため、「広告を見せられている」という抵抗感をユーザーに与えることなく、情報を伝えられるのです。
3つ目は、経済的であることです。
広告の表示回数や、クリックされた回数に応じて広告費が決まるため、余分な費用を使ってしまう心配はありません。
SNS広告の種類
SNS広告と一口に言っても、その種類は多種多様です。
そこで本記事では、特に多くの利用者を獲得している4つのサービス、Twitter、Facebook、Instagram、Tiktokについて紹介していきます。
これらはそれぞれ、ターゲットとしやすいユーザーの層や、広告配信の形態が異なります。
たとえば若者に強いメディアもあれば、インパクトの強い広告を打ち出せるメディアもあるのです。
そのためそれぞれの特徴を理解したうえで、プロモーションにもっとも適した媒体を選択する必要があります。
それでは、その選択を適切に行うための判断材料として、各メディアの強みや広告配信の方法について確認していきましょう。
Twitter広告
Twitter広告の特徴的な強みは、主に2つあります。
1つは、ターゲット設定の豊富さです。
Twitterには、さまざまな興味関心をもったユーザーが集まっています。
アニメ、音楽、料理、芸能、政治、ビジネスなど、その例をあげればきりがないほどです。
このように多様性のあるユーザー群に対し、キーワードターゲティングなどの手法を用いることで、特にアプローチしたいユーザーを抽出できます。
もう1つの強みは、二次拡散を見込めることです。
Twitterでは広告としてのツイートを、リツイート機能によって拡散してもらえます。
多くのリツイートを喚起できれば、それだけ多くの人の目に触れることとなり、広告効果は飛躍的に高まります。
また、リツイートによって、追加の広告費がかかることはないため、うまく拡散させられれば非常に高いコストパフォーマンスを実現できるでしょう。
配信の種類
Twitter上での広告配信の種類は、主に3つです。
1つ目は、プロモツイートです。
一般ユーザーによる通常のツイートと同じように、タイムライン上で1つのツイートとして広告を配信できます。
リツイートによって拡散されるのは、このタイプの配信によるものです。
2つ目は、プロモトレンドです。
「話題を検索」ページでの、トレンドやおすすめの欄で広告文をタブの上位に表示できます。
広告のなかにハッシュタグを使ったキーワードの用意をすることで、そこから検索やツイートをうながす効果があります。
3つ目は、プロモアカウントです。
おすすめのアカウント一覧に、広告したいアカウントを表示できます。
アカウントがフォローされれば、ユーザーに対して継続的に情報を供給し続けられるようになるのが特徴です。
Facebook広告
Facebook広告における一番の強みは、信憑性の高いターゲティングです。
Facebookにアカウントを登録する際は、原則として実名を用いることになっています。
また年齢や性別、経歴や所属などの情報も、ほかのSNSと比較してはるかに信頼性も高いです。
そのため、より正確な情報に基づいたターゲティングが可能となり、精密な戦略によるプロモーションを行えます。
そのほかの強みとしては、ビジネス関連の広告に最適であることがあげられます。
Facebookのユーザーには、ビジネス目的でサービスを利用している人が多いです。
そのためビジネス関連の商品をプロモーションする場合は、Facebook広告で行うと高い効果を見込めます。
また広告のフォーマットが多いことも、強みの1つです。
画像や動画だけでなく、カルーセル広告やコレクション広告といったフォーマットが使用可能で、自由度の高い広告活動を可能としています。
配信の種類
FacebookはほかのSNSと比較して、配信の種類が多いです。
そのなかでも特に重要な3つを紹介します。
1つ目は、ニュースフィードです。
タイムラインに表示されるもので、ほかのユーザーと同じような投稿の形を取ります。
ユーザーに広告らしさを感じさせない、もっとも基本的な表示方法といえます。
2つ目は、検索結果の画面上への表示です。
能動的に検索機能を使ったユーザーに対する広告となるため、商品に対する興味関心の強い人にアプローチできます。
3つ目は、オーディエンスネットワークです。
Facebookと提携しているアプリやサイトのなかで、配信される広告です。
配信先には、多くの利用者を獲得しているアプリやサイトが多数あります。
そのため、広告がたくさんの人の目に届くようになり、その規模感をぐっと大きくできます。
Instagram広告
Instagram広告における最大の強みは、画面占有率の高さにあります。
ストーリーズという機能を使えば、画面全体に広告を映し出せるため、インパクトが強く、よりユーザーの印象に残りやすいです。
また画像や動画の発信をメインとする媒体のため、視覚的に魅力が伝わるようなプロモーションをすることが大切になります。
このとき、広告文を大々的に表示するのではなく、ビジュアル的に働きかける形になるため、より一般の投稿になじむようになります。
そうすることで、広告らしさを感じさせることなく、ユーザーに受け入れてもらえるのです。
またターゲットとしては、若年層、そのなかでも特に女性へ向けた広告に適しています。
そのため女性向けのサービス、美容やファッションなどについてのプロモーションで高い効果をあげられるでしょう。
広告の種類
Instagramにおける、広告の種類は主に2つあります。
1つ目は、ストーリー広告です。
ストーリーズという人気の機能を使った配信方法です。
ストーリーと呼ばれる短い動画を手軽に投稿でき、大変多くのユーザーが利用しています。
これは全画面に表示され、手動または自動で画面を遷移させることで、次々に投稿を閲覧できるようになっています。
そうした投稿のなかに、広告としてのストーリーを織り交ぜることで、自然な形でユーザーの目に届けられるでしょう。
2つ目は、フィード広告です。
通常のタイムライン機能を使った方法です。
主に画像をメインとしてプロモーションを行えます。
魅力的な画像や、インパクトのある画像を用いることで、ユーザーの目をひきつけられます。
Tiktok広告
Tiktok広告におけるもっとも大きな魅力は、ユーザーの多くを占めている若年層にアプローチできることです。
TiktokはほかのSNSと比較して、10~20代前半のいわゆる「Z世代」と呼ばれるユーザーが多いという特徴があります。
そのため最新の流行に関することなど、特に若い層をターゲットとした広告施策を行ううえでは、もっとも適した媒体だといえるでしょう。
またこうした世代は、ほかの世代と比較して、特に1日当たりのSNS利用時間が長いこともわかっています。
そのため、ユーザーが広告を目にする回数を確実に稼げます。
また広告の画面占有率が高いことも、魅力の1つです。
特定の配信方法を用いることで、全画面に広告を表示できます。
そうすることで、ユーザーに強いインパクトを与え、高い訴求力を発揮できるのです。
広告の種類
Tiktokでの広告配信の種類は、主に3つあります。
1つ目は、起動画面広告です。
アプリを起動して、真っ先に表示される広告になります。
そのため、多くのユーザーに必ず見てもらえるというのが大きな魅力です。
さらに、広告は全画面に表示されるため、強烈な印象を残せます。
2つ目は、インフィード広告です。
投稿欄の「おすすめ」に表示されるものです。
動画を使った広告で、一般の投稿のなかに、違和感なく配置できます。
ユーザーがスクロールしている途中で広告が出現するため、スクロールする手が止まるような工夫をする必要があります。
3つ目は、タイアップ広告です。
広告主がテーマとなるハッシュタグを用意し、それに参加する形で一般ユーザーが動画を作り、投稿します。
多くのユーザーが参加したいと思えるような企画であれば、大きな広告効果を期待できるでしょう。
まとめ
本記事では、SNS広告の概説から始まり、主要な4つのSNS広告について詳細に見てきました。
プロモーションを行うにあたり、SNSには過去のメディアにはない強みがあります。
ターゲット設定の自由度や、ユーザーに広告らしさを感じさせない点、そして経済性などです。
また同時に、SNSごとにもそれぞれの個性があります。
得意なターゲットや、配信の仕方は、各媒体で異なるのでした。
それぞれの広告についてしっかりと理解し、吟味したうえで、どの方法を利用するのか検討してみてください。