はじめに
リスティング広告は、Googleの管理画面でキーワードを登録することによって設定できます。
Webマーケティングで、いかに売り上げを伸ばそうとした際に、知っておいて損はない効果的な方法です。
ここではリスティング広告のキーワードの選定、またそのコツを紹介していきます。
どのようにキーワードを選定することで、どういった効果があるのでしょうか。
目的やねらいに応じてうまく活用できるように、ポイントを押さえ、基礎についても確認していきましょう。
キーワード選定の種類
キーワードの選定において、検索キーワードの広告出稿範囲を設定する必要があります。
そのためには適したマッチタイプを選ぶことが重要です。
マッチタイプは、部分一致、絞り込み部分一致、フレーズ一致、完全一致、と4種類あります。
どのタイプを選ぶかによって、キーワードの範囲はもちろん、諸費用も変わってきます。
会社によっては固定で手数料を決めている場合もありますので、何にどのくらい費用がかかるのかを見定めていきましょう。
部分一致
部分一致は4種類のなかで、あらかじめもっとも広告の出稿範囲が広く設定されています。
また、広告の配信費には15%〜20%ほどの代行手数料が発生します。
部分的に一致しているもの、たとえば「携帯 料金」というキーワードなら、「携帯 料金 比較」や「ケータイ 料金」などが対象となるのです。
部分一致の出稿範囲には似ている語句や、関連性のあるもの、最近の検索内容も含まれ、語順や語句は関係しません。
メリットとして表示回数が増えることでより認識されやすく、新しい検索キーワードを見つけることができます。
デメリットとしてはキーワードに反応する範囲が広いため、予想外の検索語句でも広告掲載されてしまうことがあげられるでしょう。
絞り込み部分一致
絞り込み部分一致は、キーワードの頭に半角プラス「+」をつけると適用されます。
語順に関わらず、登録したキーワードが検索語句に含まれる場合に広告掲載されることが特徴です。
誤字や送り仮名の違い、多少言葉のゆれがある場合や、関連性がある語句で検索された場合でも広告は表示されます。
メリットとして、キーワードの範囲が多少狭まることで、意図しない関連語句で広告が掲載されるリスクは少なくなります。
デメリットは、部分一致以外のマッチタイプと併用ができないことです。
また、キーワードの頭につけるプラスが全角になっていた場合、文字扱いになってしまいます。
その場合、絞り込み部分一致として適用されないので注意が必要です。
フレーズ一致
フレーズ一致は、キーワードの前後に半角ダブルクォーテーション「""」をつけると適用されます。
設定したキーワードが含まれている場合に掲載され、成果に応じて報酬が変動するという特徴があるのです。
たとえば、「携帯 料金」というキーワードならば、「携帯 料金 比較」は適用されます。
しかし、「携帯 比較 料金」となった場合は含まれません。
先述した2つのマッチタイプと比較した際メリットとして、フレーズ一致はある程度検索範囲を絞ることができるのです。
そのため自分のねらったユーザーや、ターゲット層に対して的確に広告を表示できます。
またメリット、デメリット共通で、成果に応じて報酬が変動するため、損益に大きく影響する場合があります。
完全一致
完全一致は、4種類のなかでもっとも広告の出稿範囲は狭く、キーワードの前後に角カッコ「[ ]」をつけると適用されます。
設定したキーワードと完全に一致した場合に広告が掲載され、こちらも成果に応じて報酬が変動することは特徴といえるでしょう。
決められたキーワードに対して、順不同などでは表示されず、決められたキーワードのみに出稿されるのです。
メリットとして、完全に一致したキーワードのみに広告を表示させられます。
そのため、自分たちのねらったユーザーや、ターゲット層に対して、よりいっそう的を射たアピールが可能になるのです。
デメリットとしては、基本的にはあらかじめ設定したキーワード以外では広告を表示できないことがあげられるでしょう。
キーワード選定の設定手順
自分の目的やねらいに合ったマッチタイプが決まったら、いよいよキーワード選定の設定に入ります。
リスティング広告の場合、キーワードを選定するにあたって重要なポイントがあります。
それはキーワードを多々設定することにより、抜けや漏れを防ぐ、ということです。
諸々の条件をふまえたうえで、どのようなキーワードを設けるかが決まれば、設定自体は複雑なものでありません。
ここからは実際に広告を出稿するまでのキーワード設定手順について説明していきます。
大まかな基本となるキーワードを決める
まず、広告出稿したいキーワードの軸となるものを選びます。
候補を考えるとき、軸といわれると悩んでしまい、さまざまなキーワードが浮かぶと思います。
少しでも多くの情報を詰め込みたくなってしまい、気づけば複雑なキーワードになってしまうこともあるでしょう。
しかしここではブランド名や会社名、取り扱う商品やサービスなど、端的なものを選択しましょう。
そのほかの詳細なキーワードについては、後に細かく設定できます。
そのためここで決めるキーワードは、ユーザーが単体で検索する可能性が高いと思われるキーワードを選びましょう。
効率良く誘導するために、ユーザーがどのようなキーワードで検索をするか想定して設定するのが大切です。
キーワードプランナーでキーワードを選定する
キーワードプランナーとは、キーワードの候補を知ることができる機能です。
先述で決めた軸となるキーワードに関連性のある語句を探せます。
はじめに、Google広告の管理画面にログインしましょう。
つぎに、管理画面右上[ツール]>[プランニング]>[キーワードプランナー]の順で選択し、[新しいキーワードを見つける]をクリックしてください。
[キーワードから開始]を選択して、軸となるキーワードを入力し、[結果を表示]をクリックします。
軸となるキーワードに関連するキーワードが一覧表示されるので、[キーワードの候補をダウンロード]からダウンロードします。
ダウンロードしたExcelに記載があるキーワードから取捨選択していきましょう。
マッチタイプを選択
キーワードの抽出が完了したら、先述の説明の通り、4種類あるマッチタイプからどれを選ぶのかを決めます。
復習になりますが、マッチタイプとは検索キーワードに対して、広告掲載の範囲を決定するために必要な設定です。
選んだタイプによって、キーワードの範囲や諸費用も変わってきます。
広告の出稿範囲も、対極にある部分一致と完全一致だけでなく、微調節が可能な絞り込み部分一致とフレーズ一致で効果は異なるのです。
たとえば、1語の場合は完全一致、2語や3語になる場合はフレーズ一致など、タイプの特徴をしっかりとらえましょう。
これらをふまえたうえで、目的やねらい、諸費用に応じてもっとも適したタイプを選択することが重要です。
まとめ
以上でリスティング広告の選定からそのコツ、設定までの紹介になります。
また、キーワードを設定したあとも、検索語句のレポートや実際の効果を見て、キーワードの追加や削除が可能です。
まずは運用しながら様子を見て、ネガティブキーワードや無関係なキーワードを外したり、調整したりしていきましょう。
関係のあるキーワードが見つかれば、検索キーワードとして積極的に追加していくのがおすすめです。
試行錯誤しながら改善を繰り返し、より高い精度追求しながら広告に活かしていきましょう。