はじめに
ブログを日々更新している皆さんにとっては、執筆に取り組む際に日常的に考えている施策が「テクニカルSEO」です。
しかし、一般の方やブログ初心者の方にはあまり聞き馴染みがなく、とても難しい言葉のように感じるかもしれません。
そこで、今回はテクニカルSEOとは何かという点からその対策方法まで、すべてを網羅した情報をご紹介していきます。
特に、ブログを自ら立ち上げたばかりの初心者ブロガーにとっては必見の内容ですので、ぜひメモなどを取りながらご覧いただければ幸いです。
テクニカルSEOとは
はじめに、そもそもテクニカルSEOとはどのようなものなのでしょうか。
テクニカルSEOとは、「Webサイトの内部の構成を改善し、サイトを最適化すること」です。
このサイトの最適化に関しまして、Googleがあらかじめ提示している評価ポイントに沿った内容でサイトの最適化を行っているので、そのまま結果に直結しやすいです。
また、SEOでありながらGoogleのアルゴリズムのアップデートによる影響を受けにくいというのも利点として挙げられるでしょう。
この影響を受けにくいおかげで、SEO対策が採りやすくなったとも言えます。
ですが、プログラミングスキルが必要になることが多く、自由で利便性が高いが故にある程度の本人のスキルが求められるSEO対策でもあります。
このように、初心者としては少しハードルが高い施策となっていますが、ブログ初心者でもテクニカルSEOを学んでおくと、上達時は自由度が高く収益化が期待できるブログへと変身していることでしょう。
コンテンツSEOとの違い
テクニカルSEOと比較して挙げられる施策として、「コンテンツSEO」があります。
このコンテンツSEOとは、簡単に言うと「記事などのコンテンツに対して行うSEO対策のこと」です。
内容を深堀りすると、ブログにおいては、ユーザーが求める記事を作成するためにキーワード選定や編成・執筆・リライトなどを行うのがコンテンツSEOのメイン作業となります。
コンテンツSEOの場合は、効果の即効性はないですが、代わりにメディアの価値を高めていくためには必須なものとも言えるでしょう。
また一方で、テクニカルSEOの場合はコンテンツSEOの土台となる部分においては即効性も期待できます。
これらのように、2つの施策は似ているようで中身は全然違うことがわかるでしょう。
しかし、SEO対策としてはどちらもやっておくとお互いに作用し、即効性のある効果が期待できるので、はじめからコンテンツSEOについても勉強しておくこともおすすめします。
テクニカルSEOとコンテンツSEOの詳細は下記のページで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
テクニカルSEOの重要性
次に、テクニカルSEOを意識することでどのような利点があるのかというポイントを考えながら、テクニカルSEOの重要性について紹介していきます。
テクニカルSEOは先ほどもお伝えした通り、コンテンツSEOより難しく、初心者にとっては入り込みにくいものでしょう。
では、テクニカルSEOを活用することでどのくらいのブログ改善ができるのか、2点に絞って見ていきます。
プログラミングを実際に勉強しているという方や今後収益をより伸ばしたいという方はぜひ参考にしてみてください。
サイト流入数を増やせる
まず、テクニカルSEOを使ったブログの一番の利点としては、SEOに直結するため検索順位の上位に表示され、そのおかげでサイトへの流入数を増やすことができる点です。
ブログですので、当然消費者に見てもらわなければ、購入していただくこともできないですし、広告収入も視聴回数やリンクのクリック数で決まるので、それらの点が収益に直結するのです。
ですが、当然記事の中身が詰まっていないと消費者に見てもらえないということは前提としてありますので、より良い記事を書くことは常に意識しましょう。
このように、サイトへいかに誘導させるかという点がブログでは必要不可欠な要素です。
現在ではSNSを活用することが一般的ですので、専業でやりたいという方はどちらにも力を入れても良いかもしれません。
ユーザーの満足度を高める
テクニカルSEOによって、ユーザーの満足度を高めるという点も利点の一つと言えるでしょう。
ユーザーの満足度を意識すると、テクニカルSEOというよりコンテンツSEOでブログ内容をより良いものにしたほうが良いのではないかと思いがちです。
ですが、テクニカルSEOによってもGoogleの検索エンジンだけでなく、ブログの表示速度や見出しの最適化が行われるので、ユーザーの満足度を高めることもできるのです。
ただ、先ほどもお伝えした通り、あくまでブログの中身が良いものになっている前提条件が必要でしょう。
ですので、コンテンツSEOでユーザーが読んで満足できる内容に仕上げ、そのサポートとしてテクニカルSEOでより満足度を上げるという流れで使用していきましょう。
テクニカルSEOの対策方法
テクニカルSEOの対策としては、大きく分けると2種類の対策に分類されます。
ここでは、その2種類の中身も深堀りしながら、実際にどのような対策を行っていけば良いのかをご紹介します。
2種類の内容について軽く触れると、「クローラー対策」と「インデックス対策」に分かれ、どちらもブログ経営の中で必須事項と言えるでしょう。
ですので、この記事で2つの対策方法について理解を深めておき、実際にブログを運営していきたい方はぜひ参考にして、意識して対策をしてみましょう。
クローラー対策
まず、テクニカルSEOの代表的な対策として「クローラー対策」が挙げられます。
クローラーとは、Google内で常に巡回しているロボットであり、そのロボットがWebサイト内で情報を集め、検索の順位付けなどを行ってくれています。
ですので、このロボットに対して検索上位に食い込むように対策をするのは、ブログ運営の中でも必須事項と言えるでしょう。
このロボットに適切な情報を提供できないと、検索時に表示される回数も少なくなってしまいますので、ユーザーの目に留まらないブログになってしまいます。
ですので、常に意識してクローラー対策をしましょう。
表示速度を上げる
クローラー対策のためには、表示速度を上げることが大切です。
表示速度を上げることでサイト自体の評価をクローラーが高く設定してくれて、検索上位に引っかかりやすくしてくれます。
この表示速度を上げる方法としては、サイト内で使っていないCSSやJavscriptのコードを削除することや画像を最適化するなどの方法が有効でしょう。
何事もそうですが、身軽な状況だと速度は当然上がりますので、より無駄なものを省いて削っていけるかという点が重要になります。
ですが、必要なものまで削ると逆に表示速度が落ちる場合もありますので、そこは注意して削除していかなければいけません。
常に無駄なものを省いて改善できないかと突き詰めていくことが必要となってくるのです。
階層構造をシンプルにする
クローラー対策の2つ目として、階層構造をシンプルにすることも有効であるとされています。
これはなぜかというと、クローラーが良い記事かどうかを判断しやすいブログは、やはりシンプルで見やすいブログになっていることが多いからです。
このシンプルさで「まとまりがあるサイト」とクローラーが判断してくれることで、クローラーの評価向上につながっていくでしょう。
ですが、ここでも注意したいのが「シンプルすぎて内容がなくなる」という点です。
シンプルさを求めるが故に入れたい内容が入りきらず、内容自体が満足できるものではなくなるという事態は避けなければいけません。
ですので、説明に力を入れたい部分は階層を多くすることも時には大切でしょう。
その時々の判断を的確にしていくのも、ブログ運営では大事な力と言えるかもしれません。
モバイルフレンドリーにする
クローラー対策の3つ目として「モバイルフレンドリーにする」という方法があります。
これはどういうことかというと、簡単に言うとPCだけではなくスマートフォンなどのモバイル端末においても見やすくするよう対策するという意味です。
この対策をすることで、ユーザービリティやアクセシビリティを改善することができるでしょう。
この対策の具体的な方法としては、スマートフォンで閲覧した場合でも文字を見やすくすることやリンクボタンなどを押しやすくするなどの工夫が挙げられます。
このような対策をすることで、クローラーが良質な記事と認定してくれるきっかけになるかもしれません。
ですので、消費者が読みやすいブログとは何かという点を考えながらモバイルフレンドリー化を進めると、より良い改善点が見つかり、良い方向に進んでいくでしょう。
重複URLを防ぐ
クローラー対策の4つ目として、「重複URLを防ぐ」という対策方法が挙げられます。
この対策方法は、簡単に説明すると「単一のページが複数のURLでアクセスできてしまう状態」をなくすことでしょう。
重複URLがあることによって、クローラーは「1つのサイトの誘導しようとするあまり良質ではない記事」と認識してしまうかもしれません。
そうなると、記事の安全性などが問われ、高評価は貰いにくくなってしまうのです。
ですので、できるだけURLは各項目で違うサイトへ飛べるように散らしながら貼っていきましょう。
具体的な方法として、正規ページへのリダイレクトを設定することやcanonicalタグを利用するといった方法があります。
こちらの対策もサイトをより見やすくするための対策ですので、力を入れて改善していきましょう。
インデックス対策
クローラー対策ともう一つ代表的な対策として、「インデックス対策」が挙げられます。
クローラー対策と違い、インデックス対策はクローラーがサイト内に訪れた際に、わかりやすいページを見て高評価を上げてくれるために内部情報を改善していく対策です。
では、具体的にどのような対策でインデックス対策を行っていくのでしょうか。
今回は、5つの対策に分けて内部情報を改善していくための対策をご紹介します。
この対策をしっかり行い、クローラーに対して好印象を与えられるように改善していきましょう。
コピーコンテンツを防ぐ
まず、インデックス対策の1つ目として、「コピーコンテンツを防ぐ」という点が挙げられます。
これはどういうことかというと、ほかのサイトと同じようなコンテンツになっていると、クローラーが正しく評価をしてくれません。
なぜなら、どちらかがどちらかのコンテンツをコピーして作成しているという印象を持ってしまうためです。
また、同一ページの中で同じようなコンテンツが繰り返し入っている場合も注意が必要でしょう。
やはりこの場合も、クローラーは良いサイトとして高評価をしてくれることはありません。
良い記事の条件として「多様な情報を良質な内容で提供してくれる記事」という前提がありますので、クローラーの評価で検索エンジンから弾かれてしまうのです。
ですので、常に多様な情報を消費者に提供できるように、コピーコンテンツはないかを常に確認するようにしましょう。
タイトルや見出しを最適化する
インデックス対策の2つ目として、「タイトルや見出しを最適化する」という対策方法が挙げられます。
これはブログを作成する際に使用するタイトルや見出しをよりわかりやすく検索エンジンに引っかかりやすいように最適化することが求められています。
具体的な方法として、やはり「キーワードを多く含める」という点が最も大事な項目でしょう。
キーワードを多く含めることによって、そのブログ記事が何に対して閲覧者に伝えたいものなのかを明確にすることができます。
この明確化がすごく大切で、Googleで検索エンジンを使う際もキーワードで検索しますので、その際に引っかかってくれるようにキーワードを含んでいきます。
また、タイトルは30文字以内に収めるのが好ましいでしょう。
その他の具体的な方法としては、見出しをわかりやすい構成にすることを意識するのが大切です。
また、その際にキーワードも常に含めることができればなお良いでしょう。
ディスクリプションを設定する
インデックス対策の3つ目として、「ディスクリプションを設定すること」が挙げられます。
ディスクリプションとは何かというと、検索エンジンで何かキーワードを検索した際に、検索結果のURLの下に書かれている説明文のことを指します。
このディスクリプションを設定することが大切なのですが、設定の際には必ず70文字前後に収めることを意識して設定しましょう。
なぜこの文字数かというと、モバイル端末でもわかりやすい文字数が70文字ですので、モバイルフレンドリーの対応にもつながるからです。
読み手が見やすいように工夫することが、クローラーが良質な記事と認識してもらえるコツですので、できるだけ見やすい工夫をするように心がけましょう。
また、設定内容も読み手が読みたいと掻き立てられるような内容を考えましょう。
リンク切れを防ぐ
インデックス対策の4つ目として、「リンク切れを防ぐこと」が挙げられます。
リンク切れとは、ページ内に貼り付けたリンクに読み手が飛んだ時、その飛んだ先のページが表示されないことを指します。
このように、見たかった情報が見られないサイトは、たとえ濃い内容の記事に仕上がっていても、読み手がどんどん離れていってしまう傾向があるのです。
ですので、ほかの記事へのリンクや画像のリンク・他社サイトへのリンクなどが正常に設置されているかを確認しましょう。
また、飛んだ先のページが潰れている可能性のほかに、自分自身がペーストしたURLに不備がありそのページを見られない可能性もあるので、貼り付ける際には注意が必要です。
もしそのような指摘を受けたならば、一度そのページ内のすべてのリンクを確認するなど、徹底した管理をするように心がけてください。
画像にはalt属性を付与する
インデックス対策の5つ目として、「alt属性を付与すること」が挙げられます。
このalt属性というのは、画像に付けることのできる属性を指します。
より詳しく言うと、画像にはブラウザに表示できない時の代替テキストの属性を付与することができるという仕組みがあるので、ブログを運営する方は覚えておきましょう。
このalt属性を付けることでクローラーは画像をテキストとして認識するため、必ずalt属性を付ける必要があります。
逆に付けないと画像認識をしてくれないため、画像がない質の低い記事と判断される可能性があるかもしれません。
また、重要な画像はできるだけ記事の上部へ表示することが大切です。
この鉄則を守っておくと、クローラーにも記事の大切な部分を見てもらいやすく、画像がより高評価を与えることができる材料となり得るでしょう。
まとめ
テクニカルSEOは内容が難しく、理解した状態で対策を行うのは自力だけでは難しいかもしれません。
ですので、そのような時はブログ運営のスクールやこの記事を参考にして対策をしていきましょう。
ブログ運営を行っていく中で、SEO対策を徹底的に行っておけば、今は苦しい状態でも必ず良い方向に向かっていくはずです。
ですので、ブログが伸び悩みしている方も、しっかりとSEO対策だけはしておき、我慢強くブログ運営に取り組んでみてください。
そのような際に、この記事を少しでも参考にしていただければと思います。