はじめに
自身の商品やサービスを、効率的に宣伝したいと思ったことはないでしょうか。
宣伝のために専用のサイトを作成したとしても、自分から興味を持って訪れてくれるユーザーの目にしか触れないという結果に終わってしまうことは珍しくありません。
そのため、ユーザーの興味や関心の傾向に添って、適切なユーザーに効率的に表示されるような広告を出稿したいと考える方は多いと思います。
今回は、そんな広告主にとって有効なサービスであるGoogle Adwordsについて、メリットや使い方をご紹介します。
Google Adwordsって何?
Google Adwordsは、Googleが運営している広告出稿サービスのことをいいます。
現在では「Google広告」という呼び方の方が聞き馴染みがあるかもしれません。
主にテキスト広告、イメージ広告、動画広告、リッチメディア広告の4種類の広告を掲載することが可能なサービスです。
特徴としては、広告がクリックされた回数と入札単価を掛け合わせた金額をGoogleに支払っているクリック課金制を用いていることが挙げられます。
長所としては、Google Adwords を使用すればGoogleの検索結果だけでなく、Googleと提携しているWebサイトやブログなどにも広告を掲載できるようになる点が挙げられるでしょう。
またGoogle Adwordsを使えば、予算が少なくても広告出稿できることに加えて、効果がないと判断した広告の出稿を即座に取り下げることまでできるのです。
では、具体的にはGoogle Adwordsを使用することによって、広告主にどのようなメリットがあるのでしょうか。
さらに、実際にGoogle Adwordsを使用して広告を出稿するまでにどのような過程を踏むのかまでご紹介します。
どこに表示される?
はじめに、Google Adwordsを使用して広告を出稿した際にどのようなサイトに表示させることができるのかご紹介します。
Google Adwordsでは、広告のターゲット設定やターゲットとなるユーザー、広告の種類などに応じて、Web上のさまざまな場所に広告を出現させることができるシステムです。
Google Adwordsを使用して広告を出稿した際に表示が可能な場所は、1ヶ所に限りません。
では、Google Adwordsを使用した際に、具体的にはどのような場所に広告が掲載されるのか、主な2つの例をご紹介します。
検索結果
Googleを使用してキーワードを検索した際に、検索結果の上位に広告が表示されます。
たとえば、Google 検索の場合、広告は検索結果の上下に表示されるのです。
検索したキーワードに応じて、ユーザーが興味を持ちそうな広告を出稿させるプログラムなので、検索したキーワードによって出現する広告が変化します。
具体的には、広告主が提供している商品やサービスについて検索したユーザーに、その関連の商品やサービスの広告を表示させるということです。
自身がGoogleを使って検索した際に、以前購入した商品やその関連商品が広告として表示された、という経験がある方は多いのではないでしょうか。
それは、Google Adwordsが自動的にユーザーの履歴を読み込んで、広告を表示させているからということです。
提携Webサイト
Google広告に提携しているWebサイトに広告を表示させることもできます。
Google検索パートナーと呼ばれるGoogle広告と提携しているWebサイトに、検索結果とともに表示させます。
検索パートナーは、YouTubeをはじめとするGoogle のサイトに加えて、Google以外の多数のWebサイトにも提携しているのが魅力です。
そのサイト数は数百にもおよび、Google Adwordsを使用すればかなり多くのサイトで広告を表示させることが可能になるということです。
検索パートナーのWebサイトでも、Googleでの検索結果の場合と変わらず、ページやユーザーの検索・購入履歴から、ユーザーが関心のありそうな商品やサービスの広告を出稿させます。
この場合も、Googleの検索結果の場合と同様に、検索結果の上下に広告が表示されるようになっています。
Google Adwordsのメリット
Google Adwordsを使用した際に、広告を出稿させることのできる場所の代表的な2つをご紹介しました。
先ほどご紹介したように、Googleのサイト以外にも、Google広告が提携している多数の検索パートナーの検索結果にまで広告が表示できることは、Google Adwordsを使用する大きなメリットだと思います。
では、掲載場所が多く存在することのほかに、広告主はどのようなメリットが得られるのでしょうか。
実際にGoogle Adwordsを使用して広告を出稿させることで、具体的にどのようなメリットが得られるのかご紹介します。
予算の幅が広い
予算の面では、低予算から始められることがメリットとして挙げられるでしょう。
Google Adwords登録自体は無料ですが、ほかのサービスと同様に、広告を出稿させるにはもちろん費用が発生します。
先ほど特徴として挙げたように、Google Adwordsは広告がクリックされた回数と入札単価を掛け合わせた金額をGoogleに支払うクリック課金制を用いています。
そのため、広告費はクリックごとに課金される仕組みで、ユーザーが広告をクリックしてサイトを閲覧した際にのみ料金が発生するのです。
通常の広告サービスでは、閲覧されたかどうかは関係なく、一定額の料金を支払うことで期間を決めて広告を掲載させるというケースが多く見られます。
しかし、Google Adwordsの場合は閲覧された時だけ課金されるシステムになっているので、無駄な出費をしなくて済むのです。
ターゲットを絞った設定することができる
Google Adwordsを使用すれば、設定でターゲットを絞って広告を出稿させることができます。
広告出稿においてターゲット設定は、閲覧数を増やすために不可欠な要素です。
どれだけ素晴らしい広告でも、興味・関心のないユーザーに不適切なタイミングで表示されてしまえば、閲覧すらされなくなってしまうからです。
訪問回数の多い広告にするためには、最適なユーザーに適切なタイミングで表示されることが重要になります。
そのために、Google Adwordsではあらゆる方法で広告をターゲティングすることができるようにプログラムされています。
Googleは膨大な検索結果のデータやとユーザーの情報を持っているため、広告を打ち出す際に細かいターゲットを設定することが可能になり、そのターゲットにのみ広告を表示させることができるのです。
キーワードの検索規模から広告を設定できる
Google Adwordsは、キーワードの検索ボリュームから広告を設定できます。
Google Adwordsのようにキーワード検索によって選定される広告では、どのキーワードで自分の広告を表示させるか、設定段階でキーワード選びをしなくてはいけません。
そのため広告がどれだけ閲覧されるかは、キーワード選びがかなり重要になってきます。
商品やサービスとキーワードとの関連性・類似性などから、ユーザーが興味を持ちそうな広告とキーワードを広告主自身で選んで連動させられることは大切なポイントです。
また、キーワード選びにもそれなりのノウハウが必要ですが、ポイントを押さえれば誰でも始められるのが魅力になります。
たとえば、人気のキーワードは競合の他社がすでに使用している可能性があり、一つのキーワードだけでは広告の商品やサービスとは関連性の低いものまで含んでしまうことが多いので避けるなど、自身で工夫することで閲覧されやすい広告にすることができるのです。
検索ボリュームが高すぎず低すぎず、適切なラインを見定めることが重要になるでしょう。
Google広告を出すまでの流れ
Google広告を使用して広告を出稿することのメリットを3つご紹介しました。
予算のことから出稿に際した設定方法まで、広告主にとって嬉しいメリットがあることがおわかりいただけたかと思います。
では、実際にGoogle広告を出稿するにはどうしたら良いのでしょうか。
方法さえわかってしまえば難しくない操作ですので、広告出稿の経験がない方でも簡単に利用できるサービスになっています。
広告を出すまでの流れを簡単にご説明しますので、現在Google広告を使用することを検討している方はぜひチェックしてみてください。
Google広告のサイトを開く
はじめに、Google広告の公式サイトを開きましょう。
Googleを使用して、「Google広告」と検索すると、検索結果の一番上に表示されます。
Google広告公式サイトを開くと、右上に青いフォントで「ログイン」、「今すぐ開始」という2つの文字が表示されると思います。
Google広告アカウントをすでにお持ちの方は「ログイン」を押してログイン操作を行いましょう。
一方、まだアカウントをお持ちでない方は「今すぐ開始」から自身のGoogle広告アカウントを作成してください。
実際に広告を出稿するには料金がかかりますが、アカウントの作成自体は無料でできます。
そのため、今すぐ広告を出稿する場合でなくて、サービスの概要を知るためにあらかじめ登録しておいてしまうのも良いかもしれません。
必要事項の入力を行う
Google広告アカウントにログインするとすぐに、必要事項の入力を行う画面が表示されます。
この操作では、「電話での問い合わせを増やしたい」、「ブランドの認知度を高めたい」などの広告の目的やお店・サービスの名前を入力します。
また、表示される広告の誘導先URLなどの情報を案内に沿って入力すると、Googleがサイトの内容をスキャンし、学習して最適なキャンペーンを作成してくれるお手伝いをしてくれるのです。
その後、広告の見出しや説明文、サイトに表示する電話番号などを自身で入力し、検索内容に合った広告を表示させるためにキーワードを選択します。
次に、広告を表示させる地域の範囲を選択しましょう。
現在地からの範囲で選択することができるので、近隣にのみ表示させたい広告であれば範囲を絞ることも可能です。
後は予算とキャンペーンの再確認を行えば、必要事項の入力は完了します。
料金の支払設定を行う
必要事項の入力が済んだら、料金の支払設定を行いましょう。
支払設定に関しては注意点があります。
請求先住所とタイムゾーンの2つの情報に関しては、後からの変更ができない設定ですので、必ず「日本」、「東京」の表記になっていることを確認してください。
次に、設定する支払いタイプは、自動支払と手動支払の2種類から選択することになります。
自動の場合、支払方法はクレジットカードもしくはデビットカードから選択することになります。
この場合は上限金額に達した時か、前回の自動支払いから30日後に自動で引き落とされる仕様です。
手動の場合はクレジットカードまたはデビットカード、銀行振込、コンビニ払いまたはペイジー払いから選ぶことができ、すべて前払いとなります。
最終確認を行う
これですべての必要事項の入力、支払方法の設定を終えると思います。
ここまでのアカウント作成操作、キャンペーン設定を終えたら、最終確認を行いましょう。
入力した内容に誤り、何か不備がないかを確認したら、利用規約に同意してアカウント作成は終了です。
必要事項の入力や支払方法の設定など、この一連の手順を終えれば、すぐにGoogle広告アカウントの作成が完了します。
その後、最初に出向するGoogle広告は、アカウント作成も含めて15分程度で作成できてしまいます。
広告を出稿するのが未経験という方も気軽にできるサービスとなっていますので、気になっているという方はぜひ挑戦してみてください。
また、Google 広告アカウントを作成するにあたって、広告にする商品やサービスのメールアドレス、Webサイトが必要になります。
しかし、Webサイトがなくても、スマートアシストキャンペーンというシステムを使用すれば Google で広告を掲載できるという便利なサービスもありますので、利用してみてください。
まとめ
Google Adwords(Google広告)の仕組みや使用することで広告主が得られるメリットなどをご紹介しました。
おわかりいただけたように、広告主にとって魅力的なシステムが揃ったサービスとなっています。
広告出稿のノウハウを持っているとさらに有効活用することができますので、ご自身で工夫していくのも閲覧数を伸ばすことにとって大切なポイントになります。
Google Adwordsではアカウント作成や広告出稿も、専門的な知識がなくても簡単にできますので、挑戦してみたいと考えている方はぜひ利用してみてください。