はじめに
近年ではWebサイトをスマホ対応にさせる重要性が注目されています。
スマホ対応ではないWebサイトは時代遅れではと言われるほどです。
なぜスマホ対応にさせることが重要なのか、そしてどのようにしてスマホ対応のサイトを作ればいいのか、疑問に思っている方は少なくありません。
まずはWebサイトをスマホ対応にさせることの重要性について、その後は具体的な方法についてを解説していきたいと思います。
お持ちのWebサイトをスマホ対応にさせることを検討している方はこの記事を読めば結論が出るかもしれません。
Webサイトをスマホ対応にするとは
そもそもWebサイトをスマホ対応にするというのはどういうことなのでしょうか。
Webページをパソコンだけでなく、スマホでも見られるサイトというのはもちろんです。
さらに、スマートフォンにも見やすいように最適化することをスマホ対応にすると言います。
スマホでネットサーフィンをしていると、時々パソコンのみ対応していて見づらいWebサイトに出会うことがあります。
よくネットサーフィンをしている人であれば経験があるのではないでしょうか。
スマホ対応にするためには、利用するユーザーにストレスを与えない工夫が必要です。
レイアウトが崩れていて見づらい場合や操作の仕方がわからないようなWebサイトはスマホ対応させる必要があります。
Webサイトにスマホ対応が必要な理由
どうしてWebサイトをスマホ対応にさせなければならないのかという点についてですが、やはりユーザーのことを考えたら当たり前のことです。
おそらくこの記事を読んでいる方もスマホを利用しているかと思います。
それほどスマートフォンの普及は進んでいるのです。
パソコンがなくても、スマートフォンがあればそれほど苦労しない時代になってきました。
むしろ若い世代ではパソコンに不慣れな人の方が多いでしょう。
それを考えるとスマホ対応は必須なイメージが強くなるのではないでしょうか。
スマホ対応が必要な理由について具体的に解説していきます。
SEO対策につながる
スマホ対応を進めることで、自社のサイトのSEO対策につながります。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンでの最適化という意味を持っています。
なぜスマホ対応を進めるとSEO対策が可能なのでしょうか。
その理由としては、Googleが公式でSEOに関係すると述べたのがモバイルファーストという点です。
簡単に言えばモバイル端末での閲覧が最適化されていないと検索順位を下げられてしまうということです。
モバイルファーストになるのは近年のスマートフォンの普及を考えると当たり前だと思います。
SEO対策を考えるのであれば、まずはスマホ対応したWebサイトを作ることからです。
なんとなくSEO対策になると把握している方は多いと思いますがその通りで、まだ対応できていない場合は早めのスマホ対応をおすすめします。
スマホからの離脱率を減らせる
近年は、すべての都道府県でスマートフォンによるインターネット利用率が50%を超えています。
半数以上がスマートフォンを利用して、Webサイトを見ているということです。
パソコンよりもスマホでインターネットを利用する人が増えてきています。
この影響でスマホ利用者の離脱率を下げないことが大切になってきています。
スマホ対応になっていれば見づらくて離脱する人を減らすことができるでしょう。
見づらいサイトというだけで、数秒でページを離れてしまう人は意外と多いのです。
目的のページへの行き方がわからなかったり、操作方法がわからなかったりするとあっさりユーザーは離脱していきます。
Webからのユーザーを確実に掴みたいのであれば、スマホ対応は必須です。
Webサイトをスマホ対応にする方法
もともとWebサイトを持っているという方は多いと思いますが、それがスマホ対応になっているかどうかは微妙なところです。
実際に自分のスマートフォンで確認してみるのが良いでしょう。
見づらかったり、操作できなかったりする場合はスマホ対応が必須です。
スマホ対応が必要だった場合はどのようにしてスマホ対応にしていけば良いのでしょうか。
また、どのような点に気を配ったらいいのかもわからないかと思います。
ではWebサイトをスマホ対応にする方法とそれぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
レスポンシブ対応にする
スマホ対応の方法の一つが、レスポンシブ対応にするという方法です。
レスポンシブ対応とはさまざまな端末に応じて一つのサイトページのレイアウトを変えることを言います。
最も主流な方法としてはCSSに記述する方法が挙げられるでしょう。
基本的にパソコンのサイトのデータを使用して、ユーザーの画面のサイズに合わせてどんなサイズにも対応できます。
端末に合わせて勝手にデザインを整えてくれるところが魅力でしょう。
デザインを整えてくれるというと、メリットしかないようですが、デメリットももちろんあります。
サイトによっては思うようなデザインに修正されない場合があるということは覚えておきましょう。
ではレスポンシブ対応にした場合のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
レスポンシブ対応のメリットは、一つのソースコードで対応しているため、管理がしやすいという点です。
普通であればいろいろなところをいじらなければいけないはずの手間が省けます。
そのほかにも、どの端末から見た場合もURLが同じであるためシェアされやすかったり、タブレット端末にも対応できたりするというメリットがあります。
本来であれば各サイトの管理が必要なところ、一つのサイトを管理するだけで良いというのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
次に述べるスマホ専用サイトを作成するよりもデザインに限りがあり、ソースコードの量によっては表示速度が遅くなってしまう可能性があります。
しかし、気になるほどではないので、非常に小さなデメリットです。
また、外部に委託する場合はPCサイト作成時よりも高い金額になる場合があります。
費用面でのデメリットは少々気になる点ではあるでしょう。
また、デザインを勝手に整えてくれる代わりに画像サイズやフォントなどが思うようなレイアウトにならない場合があります。
画像を多く使っているサイトや見栄えを重視しているサイトではデメリットになるでしょう。
スマホ専用サイトを作成する
スマホ対応にする場合のもう一つの方法としては、スマホ専用のサイトを作成するという方法があります。
これは完全に新しいサイトを作成するという形になります。
パソコン向けのサイトは残したまま、新たにスマホ専用のサイトをデザインして作成する方法です。
新たにサイトを構築するとなるともちろん時間が必要です。
もしもスマホ専用サイトを作成しようと考えている場合は早めに始めることをおすすめします。
また、自分で作るか外部に委託するかというのも考える必要のあるポイントです。
ではスマホ専用サイトを作成する場合のメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
新たにサイトを構築するため、スマホに合わせた自由なデザインで作成ができます。
また、レスポンシブ対応の時に挙げたデメリットの一つである表示速度も気にする必要がなくなります。
レスポンシブ対応のようにもともとあったサイトのデザインを自動で整えるわけではなく、新たに作るため、デザインの破綻も心配する必要がありません。
思った通りのデザインで反映されるというのが、スマホ専用サイトを作成する際の最も大きなメリットでしょう。
デメリット
スマホ専用サイトを作成する際には、PCサイトとスマホサイトの2つを管理する必要があり、手間がかかるという点がデメリットです。
また、外部に委託する場合、PCサイトと同様の金額を必要とするでしょう。
長期的に管理が必要なので、管理を任せる場合はかなりの費用がかかるかもしれません。
スマホ専用サイトを作成する場合の大きなデメリットは、諸々のコストがかかるという点です。
デザインを取るか、コストを取るかで方法を検討するのが良いでしょう。
WordPressのプラグインを用いる
最後に紹介する方法は、WordPressのプラグインを用いるという方法です。
もしもあなたがWordPressを用いてサイトを運営している場合は、プラグインを用いる方法があります。
WordPressはサイト作成に人気のツールです。
企業でも個人でも利用できるツールとして、多くの人が利用しています。
デザイン数やテンプレートも多く、簡単で自由性の高いサイト作成が可能です。
プレビューなどでリアルタイムにデザインを確認しながら作成できるため、初心者の方でもある程度は使えるツールでしょう。
すでにWordPressで作成したサイトを持っている場合は、プラグインを用いてスマホ対応にするというのがおすすめです。
新たにデザインを整える必要があるかもしれないので、必ず確認するようにしましょう。
メリット
メリットは今現在持っているWordPressのサイトを基準に、自分ですべての管理ができるという点です。
もともとWorePressを利用しているのであれば、今までと同様にWordPressの管理画面で管理するため、管理が簡単です。
自分で管理するということで、外部に委託する必要がない場合はコストもかからないのがメリットと言えます。
ある程度のデザインも引き継がれるので、少しの手直しで簡単にスマホ対応サイトが作成できるでしょう。
デメリット
最も大きなデメリットは現在WordPressを用いていなければ利用できない点です。
WordPressで作成したサイトを持っていなければ意味がありません。
また、スマートフォン用にレイアウトをカスタマイズする必要があるため、専門的な知識を持っている人が必要になります。
さまざまなデザインを使用できるとはいえ、普通のサイト作成と比較するとやはりデザインの自由度も限られているのがデメリットです。
もしも外部に委託する場合は費用が安くなるのであれば良いですが、WordPressを無理に利用にする必要はないかもしれません。
スマホに対応しているか確認しよう
Webサイトのスマホ対応を考えている、もしくは現在作っている方におすすめの情報ですが、実は自分のサイトがスマホ対応できているのかどうかを確認する方法があります。
Chromeのデベロッパーツールを利用するという方法です。
まずは「Ctrl + Shift + I」または「F12」キーでデベロッパーツールを開きましょう。
次に、Elementsの隣にあるスマホのマークを押します。
するとスマホ風の画面で自分のサイトを確認できます。
わざわざスマートフォンから見なくても、この方法でスマートフォンから見た場合のWebサイトを見られるのです。
これで自分のWebサイトがスマホから見た場合にどうなのかを確認し、見栄えが良くない場合や操作感が不十分なようであれば早急に修正していきたいところです。
まとめ
近年のスマートフォンの普及は急速に進んでおり、今ではWebサイトをスマホ対応にするのは必須とも言える状況です。
方法はいくつかあるので、最も良い方法を検討したうえでスマホ対応可を進めていくのが良いでしょう。
外部に依頼するのか、自分で作成するのかも検討すべきポイントです。
作成方法にはそれぞれにメリットとデメリットがあり、サイトによって合う方法が異なると思います。
今回紹介したそれぞれの方法を検討して、合うものがあればぜひ実行してみてください。