はじめに
現在、一般的な消費者だけでなく多くの企業がSNSのアカウントを保有し、自社のマーケティングに役立てています。
その中で、根強い人気を持つのがInstagramです。
Instagramは、略してインスタとも呼ばれ、画像や映像などを中心に視覚的に訴えかける投稿が可能なSNSサービスになります。
多くの若者が閲覧しており、うまく拡散できれば集客の向上が見込めるツールです。
この記事では、Instagramでの投稿であるポストについて解説しています。
これからInstagramでの広報活動を考えている人は、ぜひ読んで参考にしてください。
ポストの意味
インスタポストについて知る前に、まずは「ポスト」という単語について知っておきましょう。
ポストというと、一般的に浸透しているのは「郵便」「郵便局」という意味です。
しかし、英語の「post」という単語には、ほかにもいくつかの意味で使うことができます。
よく知られている郵便に関わるもののほか、名詞としては「柱」や「地位」といった意味でも使われる単語です。
特に、Instagramにおけるポストについて理解するためには、動詞としての用法を理解する必要があります。
postという単語を動詞として用いる場合、「貼る」「掲示する」という意味になるのです。
これが、Instagramで投稿することをポストと呼ぶ、その由来となっています。
インスタポストとは
Instagramでは、よく「インスタポスト」という言葉が使われます。
この場合のポストは、Instagram内の投稿を指すものです。
すなわちインスタポストとは、Instagramに写真などを投稿することになります。
つまり、Instagramに写真や動画を「貼り付ける」「掲示する」ということになるのです。
「インスタポストした」あるいは「インスタグラムポストした」は、「Instagramに投稿した」という形で使われます。
また、単に「ポストする/した」という形で使われることもあります。
こうした形で写真や動画を貼り付けてほかのユーザーにシェアするインスタポストは、Instagramにおける基本機能の一つです。
リポストとは?
Instagramを使っていて、あるいはInstagramについて調べていて、「ポスト」ではなく「リポスト」という言葉を耳にしたという方もいるでしょう。
リポストは、英語では「repost」と綴られる単語です。
この語頭のreには「繰り返し」「再び」という意味があります。
つまり、そのままならば「もう一度掲示する」というような言葉になるというわけです。
Instagramにおけるリポストとは、ユーザーがほかのユーザーの投稿をシェアしたり、引用したりする機能のことになります。
Twitterで言うところのリツイートのような用法です。
フォロワーの多いユーザーにリポストされることで、よりその投稿がほかのユーザーに広まりやすくなります。
インスタグラムで投稿をする方法
Instagramの基本、インスタポストとは何かについてはわかりました。
ここからは、実際の使い方、特に投稿の仕方について解説していきます。
今回解説するのは、画像や動画を用いたフィード投稿のやり方です。
フィード投稿は通常投稿とも呼ばれ、Instagramを開いた時のホーム画面に表示される投稿のことを指します。
フィード投稿はやり方次第で多くのユーザーへの拡散が狙える存在です。
やり方を覚えて、自社や商品のPRに活用してみましょう。
写真・動画を選択する
まずは、投稿したい画像や動画を用意しましょう。
Instagramのアプリを開き、画面の右上を見てください。
3つ並んでいるアイコンのうち、一番左側にある四角に囲まれた「+」のマークをタップします。
すると、メニューが表示されるため、「投稿」を選択しましょう。
一番直近に作成した画像データが最上部に表示されるほか、下部にアルバムが表示されるためそこから写真を選択することもできます。
改めて新しい写真を使いたい場合は、画面内のカメラマークをタップすることで撮影も可能です。
なお、画像は複数選択できます。
投稿したい画像が選べたら、Instagramの表示UIに合わせてトリミングを行い、右上の矢印「→」をタップして次に進みましょう。
編集をする
次に、投稿する画像や動画の編集をしましょう。
アプリに最初から入っているフィルターを用いれば簡単に画像の雰囲気が変えられるほか、編集タブでより詳細な効果が付けられるようになっています。
編集タブでは、画像の向きや角度を調節することや全体的な明るさやコントラストも変更可能です。
彩度や画面の色温度も変えられるほか、任意の色でフィルターをかけたり、輪郭をよりシャープにしたりもできます。
また、周辺を暗くするなど部分的な編集も可能です。
こういった編集を施すことで、素のままの画像を投稿するよりも、おしゃれで洗練された雰囲気の良い画像にすることができます。
投稿する画像や動画の編集が終わったら、右上の矢印をタップして次に進みましょう。
キャプションを書く
画像や動画の準備が終わったら、次はキャプションに着手しましょう。
キャプションとは、画像や動画の投稿に付随する説明文のことです。
写真や動画に対する補足説明や閲覧するユーザーへのメッセージを書き込めます。
画面の上部、画像横の「キャプションを入力」部分をタップすると入力開始です。
文章でキャプションを書くことで、画像だけを投稿するよりもコンテンツを理解しやすくなります。
そのうえ、さまざまなハッシュタグを付け加えることも可能です。
ハッシュタグは個別にタップすることができ、そこから投稿を探すユーザーも多いため、ここからの流入も期待できるようになります。
画像内の商品やサービスに対する説明やPR、ユーザーに対するお知らせやメッセージなどをキャプションにして、重要な情報や画像の仔細をユーザーに知ってもらいましょう。
タグ付け・場所を追加する
キャプション入力の後は、必要に応じて人物のタグ付けや場所の追加を行いましょう。
人物のタグ付けを行うことで、画像や動画に映っている人、関連する企業といった存在のアカウントへ紐付けができます。
また、場所を追加することで画像に関連する位置情報を付与することが可能です。
この位置情報を追加することで、ユーザーがInstagram上でお店や企業について検索した際に投稿が表示されるようになります。
つまり、ユーザーに閲覧される機会が増えることで集客の向上につながるということです。
とはいえ、これらの項目は必須ではないため、入力しなくとも投稿することができます。
キャプション入力欄の下にそれぞれの入力欄があるため、必要であればそこから入力してみましょう。
シェアボタンをタップする
画像・動画の選択、編集、キャプションの入力とタグ付け、場所の追加などが終わったら、いよいよ実際に投稿です。
ただし、シェアボタンをタップする前に本当にその内容で良いかを確認する必要があります。
投稿は後からでも編集できますが、やはり企業の広報としてアカウントを運用するからには一般的なユーザーとは異なり、最初から入力のミスはなくしたいものです。
また、倫理的に望ましくない内容を書き込んでしまうと炎上のリスクがあります。
一度炎上してしまうと、慌てて投稿の編集や削除をしても取り返しのつかない場合が多いです。
投稿内容に間違いはないか、炎上のリスクはないかを入念にチェックしたら、画面上のシェアボタンをタップして投稿を完了させましょう。
Instagram利用者は知っておきたい専門用語
多くのSNSがそうであるように、Instagramでも機能などに独自の名前が付いています。
広報やマーケティングでInstagramを利用するならば、そういった「専門用語」は押さえておきたいところです。
ここでは、基本の機能からよく使われるハッシュタグまで、Instagram利用者ならば知っておきたい専門用語を挙げて説明しています。
専門用語が理解できれば、よりInstagramを使うのが楽になるはずです。
これらの用語を覚えて、ぜひInstagramを使いこなしてください。
メンション
SNSは基本的に他者との交流を図るためのツールです。
そのため、たいていはほかのユーザーとやりとりするための機能が付いています。
Instagramにおいては、メンションというユーザーを指定して投稿できる機能がその一つです。
「@ユーザー名」で相手を指定して投稿することで、指定されたユーザーに通知が送られます。
タイアップ相手などのアカウントを指定すれば、より一層の宣伝効果が見込めるのです。
キャプション
Instagramに画像や動画を投稿する際、付随して入力する説明文がキャプションです。
文章で解説を加えることで投稿内容がわかりやすくなるのはもちろん、投稿に関連する内容をハッシュタグとして紐付けることもできます。
ハッシュタグから興味のある分野について検索するユーザーも多いため、キャプションの情報からの流入が期待できる機能です。
ハッシュタグ(#)
Instagramの投稿において、キャプションに「#」から始まる言葉や短い文章が付いているのを頻繁に目にします。
これは「ハッシュタグ」と呼ばれ、ユーザーが投稿を検索する際に該当の言葉から自分のポストを紐付ける目印になってくれるものです。
これをうまく活用することで、投稿がより多くの人の目に入るようになります。
#バトン
使われる頻度の高いハッシュタグに「#バトン」があります。
Instagram内でユーザー同士が一つのテーマに沿った投稿を行うこと、またはそのお題そのものをバトンと呼称するのです。
その時々で流行りのバトンに参加することで、調度そのバトンについて検索しているユーザーに投稿を見てもらうことができるため、集客の向上につながります。
#過去pic
Instagramでは、撮った写真をその場で投稿するユーザーも多いです。
その中で、撮ったばかりの写真ではなく過去に撮った写真を投稿したい場合は「#過去pic」というハッシュタグがよく用いられます。
picとは、pictureの略称です。
過去のイベントの様子など、昔の写真を投稿したい場合に活用してみましょう。
#f4f
Instagramは、日本以外にもさまざまな国で利用されています。
そのため、ハッシュタグには日本語以外のものも存在しており、その一つが「#f4f」です。
これは「Follow for Follow」の略称であり、お互いにアカウントを登録し合う相互フォローを希望する際に付与します。
#l4l
英語圏由来のハッシュタグでもう一つよく利用されるのが「l4l」です。
これは「Like for Like」の略称になります。
Likeとは、Instagramの投稿に対する反応の一つ、「いいね」を指します。
お互いの投稿にいいねを付け合う「相互いいね」を希望する時に付与するハッシュタグです。
ストーリーズ
フィード投稿以外にも、Instagramではストーリーズと呼ばれる投稿の方法があります。
これは、画像や動画を15秒程度のショートムービーとして公開できる機能です。
ホーム画面の上部にユーザーアイコンとして表示され、タップすると開けます。
24時間が経過すると自動的に削除される投稿です。
タグ付け
キャプションに書き込むハッシュタグとは別に、投稿した画像に写っている人やものを紹介するために使われるのがタグ付けの機能です。
投稿画面でタグ付けを行うことで、タグ付けされたユーザーのアカウントを紐付けることができます。
DM
公の場で投稿にコメントを残すこともできますが、中には個別に質問などをやりとりしたいというユーザーも少なからず存在します。
そこで役に立つのがDMの機能です。
これは「Direct Message」の略称で、自分と相手以外のユーザーから見られることなく会話ができるチャットやメールのような機能になります。
ショッピング機能
Instagramには、投稿内で紹介した商品の購入ページに誘導できる機能もあります。
これは「ショッピング機能」、または「Shop Now」と呼ばれ、投稿に商品情報をタグ付けすることでECサイトへ誘導できる機能です。
投稿を見てから迅速なクリックが見込めるため、コンバージョンにつながりやすくなります。
Instagram Live
Instagramには、ライブ配信機能も実装されています。
これは「Instagram Live」と呼ばれ、インスタライブという略称もある機能です。
生放送で直接ユーザーに呼びかけることができ、ユーザーからもリアルタイムで反応が返ってくるため、ユーザーとの距離感の近さをアピールすることができます。
IGTV
「Instagram TV」、略して「IGTV」という機能もあります。
これは、最大で60分間の動画を公開することができる機能で、ユーザーはあたかもテレビ番組であるかのようにそれを視聴することが可能です。
アップロードできるファイルサイズは3.6GBまでになるため注意しましょう。
カルーセル
Instagramでは、一度に複数の画像をまとめて投稿することもできます。
これは「カルーセル」と呼ばれる機能です。
画像を横にスライドすることで最大で10枚の画像を掲載できます。
また、画像と動画とを混ぜて投稿することも可能です。
リール
Instagramのホーム画面を見ると、下部のタブに映画のカチンコのようなアイコンがあるのがわかります。
これは「リール」と呼ばれる機能です。
リールでは、15秒程度の短い動画を簡単に作成することや投稿してシェアすることができます。
アーカイブ
アーカイブは、自分の投稿したコンテンツの中から任意のものを保存できる機能です。
保存したい自分の投稿をタップし、メニューバーから「アーカイブする」を選択することで投稿を保存できます。
自身のアーカイブは、自分のユーザー画面から右上のメニューから閲覧可能です。
ストーリーズなど、一定時間で消えてしまう投稿も保存できます。
まとめ
ここまで、Instagramについて、インスタポストを始めとする機能や専門用語について解説してきました。
Instagramは画像や動画を用いた視覚優位の交流ツールであると同時に、市場における流行を牽引する存在でもあります。
キャプションやハッシュタグを工夫して投稿することで、より多くの人への拡散が望めるSNSツールです。
Instagramの使い方をマスターして、企業の広報やマーケティングといった活動に役立てましょう。