はじめに
この記事では、採用広報を運用するメリットと、その施策について紹介します。 採用広報を導入してはいるものの、思ったようにエントリーが集まらない企業もあるでしょう。 この記事ではその事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
採用広報とは?
採用広報とは、企業広報とどのように違うのでしょうか。 採用広報は、就活性や転職者に自社を知ってもらうための活動です。 企業広報が発信する自社の製品・サービスだけでなく、企業理念・職場の雰囲気なども発信します。 発信する方法はさまざまですが、採用サイトやオウンドメディア、SNSなどが代表的です。 外資系企業だけでなく、日系企業でも終身雇用が減り、人材の流動性が高まっています。 このため、採用広報の重要性は今後も高まってくると考えられるでしょう。
採用広報を行うメリット
次に、採用広報を行うメリットを3つ紹介します。 広報活動によって会社の知名度が上がり、エントリーが集まりやすくなることはもちろんです。 また同時に、求職者からの会社への理解が高まるので、入社後のミスマッチを減らすことにもつながるでしょう。 これらのメリットを感じる企業は、ぜひ採用広報を導入してみてください。
エントリー数増加
まずは、採用広報によって会社の情報が広く知られるようになることで、エントリー数の増加が見込めるでしょう。 就活生や転職者は通常、就活・転職サイトを利用して、自分の求める条件にあった企業を探します。 しかし、会社を検索する際に検索条件で除外されてしまえば、自社を見つけてもらえないこともあるでしょう。 また、就活・転職サイトを利用していない学生や社会人には、企業からアプローチする手段がありません。 そこで採用広報を強化することで、就活・転職サイトに頼らなくても、企業の知名度を上げられます。 結果として、就職先・転職先として検討する人が増え、エントリー数の増加につながるでしょう。 このように、まずは会社自体を知ってもらう目的で、採用広報を導入することにはメリットがあります。
動機付け 次に、他社と比較したときに、自社に応募してもらう動機付けができるというメリットもあります。 業務内容や社員の人柄、職場の雰囲気など、伝わりづらい情報を候補者に提供できるからです。 応募者は興味を持った企業を検索し、エントリーに必要な会社の情報をチェックします。 しかしホームページには、製品・サービスの簡単な紹介や、応募要件などしか書いていないことがほとんどです。 そこで採用サイトを強化することで、会社の理念や採用職種についてよりよく理解してもらえます。 また、各種SNSを利用することで、どんな人が働いているのかをさまざまな方法で発信できます。 結果として、自社に強い魅力を感じて、エントリーしてくれる人を増やせるでしょう。
入社後のミスマッチ防止
採用広報を行うことは、エントリー数を増やすだけでなく、入社後のミスマッチを減らすためにも効果的でしょう。 存在目的や社会的意義を伝えることで、それに共感してくれる人材が集まるからです。 企業が存在するための理念や思想は、通常の採用ページや就活サイト・転職サイトでは伝わりにくいものです。 「思っていたのと違った」という状態で働くのは、従業員にとっても企業にとってもよくありません。 ミスマッチが多いと人材がなかなか定着せず、採用や教育に投じたコストが無駄になってしまいます。 そこで、採用広報を強化すると、企業理念やトップの考えが伝わりやすくなります。 結果的に、採用にかかるトータルの費用を抑えることにもつながるかもしれません。
エントリーを獲得する方法
それでは実際に、エントリーを獲得するための採用広報の方法を4つ紹介します。 これらの方法はそれぞれに良し悪しがあるので、企業の方向性や獲得したい候補者によって使い分けましょう。 会社の魅力を発信したいのなら、採用ピッチ資料や採用サイトがおすすめです。 職場の雰囲気を届けたい場合は、ブログやSNSを活用しましょう。
採用ピッチ資料
採用広報でまず実行しやすい施策として、採用ピッチ資料の作成と公開があります。 ピッチとは短時間でのプレゼンテーションのことで、採用ピッチ資料とは応募者に向けた会社説明資料を指します。 応募者が働く際に気になる情報やメッセージを体系的に伝えることで、会社の魅力が伝わりやすくなるでしょう。 一般的には「Googleスライド」などのプレゼンテーションツールで作成し、インターネット上に公開します。 ピッチ資料に含める内容は、事業内容や給与・待遇、働き方や自社の課題・伸びしろ、採用者を選ぶときの基準などです。 必要な情報を積極的に開示しておくことで、応募者とのミスマッチを防ぎつつ、会社への興味付けが狙えるでしょう。
採用サイトやオウンドメディア
次に効果の上がりやすい施策としては、採用サイトの内容を充実させることやオウンドメディアの運用です。 応募者は気になる企業を見つけたら、まずはその企業の採用サイトをチェックしに行くでしょう。 しかし、募集要項や説明会の日程など、簡易的な内容しか載せていない企業も見受けられます。 応募者に動機付けするためにも、代表メッセージや社員インタビュー、採用職種などのコンテンツを充実させると良いでしょう。 また、これらの情報は採用サイトではなく、オウンドメディアを通じて発信しても構いません。 オウンドメディアとは、Webサイトやブログなどの宣伝主自体がコントロール可能なメディアのことです。 育てるのには多少時間がかかりますが、自社のメディアとして継続的に利用できます。
noteやWantedlyなどのブログ
オウンドメディアの中でも、とくにおすすめなのはnoteやWantedlyなどのブログです。 noteは、誰もがクリエイターとしてコンテンツを作成し、投稿できるプラットフォームです。 従来のブログ開設のような手間をかけることなく、手軽にアカウントを作成して投稿できることが魅力となっています。 Wantedlyは「はたらく」を面白くするビジネスSNSですが、ブログのように記事を投稿することも可能です。 採用プラットフォームであるWantedlyの強みを活かして、記事から興味を持った候補者をすぐに応募に結びつけられるでしょう。 これらのブログ内で発信する記事は、社員など人にフォーカスしたものから、社内の取り組みやサービスに注目するものなどさまざまです。
SNSの活用
採用広報の新しい手法としては、SNSの活用も注目され、各企業が積極的に取り組んでいます。 まだ就職・転職を考えていない層にも広くリーチでき、会社の知名度を向上できるからです。 これまでのSNSは、どちらかと言えばプライベートや娯楽の要素が強かったものの、今では検索手段のひとつにもなっています。 そこで企業が自社に関する情報を発信することで、ファンの獲得やブランディングにつながるでしょう。 説明会や採用サイトだけでは伝えきれない、職場の雰囲気などが知れることもメリットです。 Twitter、Instagram、TikTok、YouTubeなど、SNSや動画サイトの種類によってユーザーは変わってきます。 このため、獲得したい人材や職種などによって、目的にあったものを選ぶ必要があるでしょう。
実際に活用している事例
最後に、実際に採用広報を活用して、知名度アップやエントリー数増加につなげるための事例を紹介します。 ここで紹介するのは、動画SNSであるTikTokと、ビジネスSNSであるWantedlyを採用オウンドメディアとして活用した事例です。 自社のエントリー数増加、知名度アップに活かせるヒントもたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。
SNSを活用して知名度UP
SNSを活用して企業の知名度を上げようにも、何からやったら良いのか迷うかもしれません。 最も重要なのは、自社の情報やサービスの理解度の質を上げられる発信を行うことです。 そのためには、どんな方針で情報発信するのかを整理し、それにあった施策を実行しましょう。 神奈川県で地域密着型の配送業を行っている三和交通は、SNS運用の成功事例のひとつです。 自社の強みであるカスタマーサービスを訴求することで知名度を上げ、社員年齢の若返りにもつながっています。 詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。 →https://recruitment-activity.com/case/546/
採用オウンドメディアでエントリー数爆増
採用オウンドメディアとしてWantedlyを運用しているものの、上手くいっていない場合もあるでしょう。 まずは、求人のPV数・フォロワー数・エントリー数の総合評価となっているアルゴリズムを意識する必要があります。 そのうえで、募集記事はエントリーが集まりやすいようにキャッチーなタイトルとし、働く人の顔がわかるようにしておきましょう。 また、自社の理解を深め、共感してもらえるファンを獲得するためのストーリー記事の投稿もおすすめです。 詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。 →https://recruitment-activity.com/strategy/1979/
まとめ
この記事では、採用広報を行うことのメリットと、具体的な施策について説明してきました。 採用広報は知名度向上・エントリー増加だけでなく、入社後のミスマッチを減らすことにもつながります。 具体的な施策としては、オウンドメディアやブログ、SNSなどの中から自社にあったものを選びましょう。 最後に紹介した事例も参考にして、効果的な採用広報につなげてみてください。